ずいぶん前に、タワー型サーバとしては格安のHP製ML115を購入していた。
ML115 G5 帰ってきた! スタートダッシュ3 4577670-AKOZ
- メーカー: HP(旧コンパック)
- 発売開始日: 2009/11/27
- ジャンル: サーバー本体 タワー型 > 1WAY
- ショップ: NTT-X Store
- 価格:16,800円
→さらに割引あり(リンク先要確認) - NTT-X Store で詳細を見る
最低限のパーツが揃ってて起動でき、サーバ機ながら2万を切っているので結構人気の商品。買ったときはML115G1だったが、現在はML115G5に進化している。
元々はこれをTV録画サーバにしようと思って購入したのだが、PCIカードに制約があったため断念し、使わず眠らせていた。しかし、最近TVサーバとして使っているPCが不安定になってきた。具体的には録画ソフトが落ちたり、Windowsがフリーズしたり・・・TV録画以外にもメールサーバやWebサーバとしても使用しているため、今更止める訳にはいかない。
新しいPCを買う予算もないし、ML115をこのまま眠らせておくのもおしいので、こいつを使える状態にして、サーバ機能を移管させることにした。
まず、買ってきたばかりのML115では少し非力なので、パーツを交換してパワーアップさせることに。
CPU
元々Athlon 3500+でそこそこ性能はいいが、せめてデュアルコアは欲しいところ。幸いソケットがAM2なので、比較的新しいCPUが乗るのが嬉しい*1。
乗せられるCPUは、まとめWikiを参考にした。
- hp鯖-ProLiant-ML115(格安Server) - wiki@nothing
- http://wiki.nothing.sh/page/hp%BB%AA-ProLiant-ML115%28%B3%CA%B0%C2Server%29#cpu
この中で、純正ファンのまま動作可能で、オークションでそこそこ安値で売っているものを物色。結果、「Socket AM2 Athlon 64 X2 5200+ 65W Brisbane」に決定。
送料入れても6,000円かからず。んで、ケースを開け、ファンを外して交換。無事認識し、動作。
メモリ・サウンドカード・IDE→SATA変換
スペックアップに必要な部品を、近所のパソコン工房で一括購入。
メモリは512MBと少ないため、1GB×2を購入。約5000円。
シー・エフ・デー販売 メモリ デスクトップ 240pin PC2-5300(DDR2-667) DDR2 CL5 2GB(1GB 2枚) 永久保証 W2U667CQ-1GLZJ
- 出版社/メーカー: シー・エフ・デー販売
- 発売日: 2007/01/24
- メディア: Personal Computers
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サウンドは、動作報告が多数ある「Sound Blaster 5.1 VX」を購入。約1500円。
Creative サウンドカード Sound Blaster 5.1 VX PCI SB-5.1-VX
- 出版社/メーカー: クリエイティブ・メディア
- 発売日: 2008/02/08
- メディア: Personal Computers
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これらの取り付けは、特に問題なく動作。
次にHDDとDVDドライブ関連。
HDDは、元となるサーバに3台のHDDが搭載されており、全てIDE。OSが入っているドライブのデータだけはML115搭載のSATAドライブに移植するとして、他はできる限り移植したいところ。しかし、最近のマザーなので、「IDE×1」しかない。ここにHDD2台をつけてしまうと、DVDドライブをIDEで接続ができないため、IDEドライブをSATAに接続する変換コネクタを購入。
ノバック SATA接続、IDE-SATA変換アダプタ 変換基板1号 NV-HC001S
- 出版社/メーカー: ノバック
- 発売日: 2008/07/18
- メディア: Personal Computers
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これを手持ちのIDEタイプのDVD-ROMドライブに接続して・・・みたが、うまく動作しなかった。パッケージにはDVDドライブも対応と書いてあったが・・・これなら、IDE→USB変換コネクタを買ってきて、ML115マザー内部に付いているUSBコネクタに刺した方がよかった。
ともあれ、変換コネクタはDVD-ROMドライブで動作しなかったので、IDEのHDDに使用することに。これは問題なく動作。
結果、内蔵コネクタの使い道は、
- SATA1:ML115付属のHDD
- SATA2:手持ちのIDE HDDをSATAに変換して
- IDE1のマスター:手持ちのIDE HDD
- IDE1のスレーブ:手持ちのIDE HDD
となり、DVD-ROMの接続はあきらめた。どうせサーバ用途で使うし、OSインストール時しか使わないから不要といえば不要だけど。
HDDの電源コネクタが足らないかもと思い、増設用のコネクタも買っていたが、結局標準電源に付属のコネクタで事足りた。考えてみたら内蔵3.5インチベイが4つあるし、メーカー製だからそれに必要な数だけあるはずだし、当然と言えば当然だが。
TVキャプチャーカード
ML115を買った当初、TVサーバの代替にできなかった一番の理由がこれ。
1.内蔵PCIスロットが2個しかない
2.動作するPCIカードに限りがある(3.3V専用カードのみ)
どういうことかというと、使用しているTVサーバのソフトは、
- 物理的な2個のTVキャプチャーカードとサウンドカードが必要
- 2つのTVキャプチャーカード(およびサウンドカード)は、同じ型番ではだめ
という制約があり、PCIだけで考えるならPCIスロットが4つ必要ということになる。ML115では足りない。
ただ、片方のセットをUSBタイプのものにすれば内蔵は2つだけでよくなるが、今度は動作するカードがなかなかない*2。
サウンドはうまくいったが・・・と、思い切って、PCIカードの加工をすることを決意。
5V専用カードを無理に動かせる場合も有るが、PCIカード上のチップが3.3V動作に対応している必要がある上、自分でカードに加工を加えなければ成らない。
当然保証外です。基本的にお勧めしません!あくまでやれば出来るよと言う例です* 加工手順:(1) 3.3V用の切り欠け作成、(2) PCIカードの端子をマスクorカットor除去、(3) 上記切り欠けと端子部分の加工
どうせ地デジ化される2011年までの命だし、最近TVサーバ使ってないし。
下記のサイトを参考にした。
- PCI 2.3(3.3V) / 3.0 のページ
- http://r1h2.s153.xrea.com/pci3.3v/
- CINCS Blog » キャプチャカードを削ってみた
- http://blog.cincs.net/item/49.html
特に後者のサイトを参考にして、手持ちのIOデータ製「GV-MVP/SX」を、3.3Vのみで動作するか確認もせず改造開始。
加工前
加工後
すると・・・見事動作しました。
ちなみに、調子に乗って未使用のサウンドカードなども加工してみた。ハードウェアの認識まではうまくいったが、再起動後の起動時に「Hardware Error」のブルー画面が出て使用できなかった。加工すりゃいいってもんじゃない。
チューナー1つめはこれとSound Blaster 5.1 VXのセットで、もう1台は手持ちのUSBタイプのTVチューナーを使うことで、見事チューナー2台搭載が完了。
グラフィック
VGAカードは、PCI Express x16対応のものが1つ余っていたので、それを取り付け。サーバー用なのでこれぐらいで十分。
まとめ
あとはOSデータを丸ごとコピー→修復インストールして、無事移植完了。最終的なケースの中はこんな感じ。ちなみにOSはWindows XPで、問題なく動作中。
今回かかった費用は、ML115の他にプラス16,000円ぐらい。手持ちの部品が結構使えたので、比較的安く仕上がった。
しかし、1つ気になる点が・・・この時点でメインPCよりスペックが上になってしまった。メインPCも組み直したいが、金無いしなぁ。
ML115 G5 帰ってきた! スタートダッシュ3 4577670-AKOZ
- メーカー: HP(旧コンパック)
- 発売開始日: 2009/11/27
- ジャンル: サーバー本体 タワー型 > 1WAY
- ショップ: NTT-X Store
- 価格:16,800円 (4,000円割引あり)
- NTT-X Store で詳細を見る