masahirorの気まま記録簿

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第1回:PCI-6771をいじる

以前「PCA-6154」というシングルボードコンピュータで色々遊んでいた。

んで今度は、同じAdvantechの「PCI-6771」をゲット。

前回よりスペックアップ。


PCIカードにみえて、これ単体でPCとして動作するという、ハード好きにはたまらない省スペースマザーボード


表にCPUやIDEコネクタ、電源コネクタを搭載している。
サイドには

  • VGAコネクタ
  • LANコネクタ
  • PS/2コネクタ
  • RS-232Cコネクタ

を搭載している。


メモリは背面に。CFスロットもある。



元々これは組み込み用として開発されており、工場やロボットにPCを組み込みたい場合に、省スペース化を図って搭載できるようにしたもの。
ただ、PCであることには間違いなく、PC構成部品を搭載すればこれ単体でも動作可能。
PCIカードのように見えるのは、PCIバスを複数搭載したライザーカード単体に刺せば、他のPCIバスに刺したPCIカードをこのPCが認識してくれるという、拡張性を持つためのもの。




さっそくスペックを確認してみる。

PCI-6771マニュアル
http://support.elmark.com.pl/advantech/pdf/PCI-6771startup.pdf
PCI-6771 Socket 370 Celeron
http://www.ucs.co.uk/index.php?pid=1720
CPU Socket 370 for Intel® Celeron processor Pentium III processor up to 500 MHz or above
BIOS Award 256 KB Flash memory
メモリ 144-pin SO-DIMM 2スロット(最大256MB)
IDE 1ポート2デバイス(PIO Mode 3 or Mode 4, UDMA/33)
FDD 2台
シリアルポート RS-232 2ポート(COM1:RS-232, COM2: RS-232/422/485)
パラレルポート 1ポート(SPP/EPP/ECPモード)
キーボード・マウス スタンダードPC/AT キーボード&マウス
USB 2ポート(ピンのみ)
オンボードLAN RealTek RTL 8139 chip (10/100 Mbps)
オンボードVGA Trident Cyber 9525 DVD 2.5 MB

と、10年前のスペックながら、PCとして申し分ないインターフェース&仕様。


ただ、小さいだけにほとんど基板上にピンだけ用意されている状態で、インターフェースをフルに使いたければ、外出しするコネクタが必要になる。




とりあえず、CPUとメモリが乗った状態なので、とりあえず今回は最低限の部品を付けて動かしてみる。CPUはヒートシンクが接着されており、現時点で周波数不明。
将来的には前回のような省スペースPCが出来たらいいな、と思いつつ。


HDDとCD-ROM

IDEが1ポート付いており、マスターとスレーブの2台までなら接続可能。ただ、2.5インチ用の小さいコネクタが実装されており、2.5インチ用ケーブルで2台接続可能なIDEケーブルなんてなかなか見つからない。
今回接続するHDDとCD-ROMも普通のデスクトップ用を使うので、普通はノート用HDDをデスクトップに接続するときに使用する「2.5→3.5インチ変換コネクタ」を使って、3.5インチとして取り扱うことに。

SANWA SUPPLY TK-AD40N 2.5インチHDDアダプタ

SANWA SUPPLY TK-AD40N 2.5インチHDDアダプタ



これでHDDとCD-ROM接続完了。


裏面にCFスロットが付いているので、もしかしたらCFカードを差し込んでOSのインストールも可能かもしれない。そうなるとHDDの容積分浮くので、省スペース化を図るには有効かも。とりあえず手持ちのCFカードがなかったので、保留。

USB

基板上にUSBコネクタが存在し、USBキーボードを使用したかったので、これを生かすことに。
一般的なマザーボードに付属している「PCIスロットの目隠し部分に内蔵USBコネクタを延長するパネル(で合ってるのかな?)」とサイズが一緒なので、これを流用。
ただ、上のPDFにはピンアサインが書かれていなかったので不明。とりあえず「2列に並んでて1ピンしかない」側をGNDと予想して、接続してみる。

あとでWindowsが入ったら、デバイス刺してみてどちらの向きが正解か分かるでしょう。


電源

このボード単体で動かすときは、HDDなどで使用する「4ピン電源コネクタ」さえあれば動く様子。
手持ちのATX電源から差し込んでみた。



電源の入れ方について、ATX電源の場合「ATXコネクタをATX対応マザーボードに接続した上で、マザーボードの電源ボタンを押す(一瞬短絡させる)」ことをしないと電源は入らない。
今回はATX規格ではないので、手動でATX電源を入れることに。
ATXコネクタの緑線と、隣接する黒線を、針金のモール等でショートさせれば、ショートさせている間電源が稼働する。

※ただし間違うと大変なので注意。具体的にはATXコネクタの14番ピンをGNDに短絡させます。



と、ここまで出来たところで全体の構成。



全部整ったところでスイッチオン!





CPUファンが回り出した!














画面に何も表示されない!!!













うーん、何がまずかったのだろうか。
電源?メモリ?
てかビープ音も聞こえなかったが、これは別途取り付けないといけないのか。今手持ちがないしなぁ。
という訳で、とりあえず今回はここまで。また時間があったらいじる。