masahirorの気まま記録簿

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インフォシークiswebライト終了に思うこと

自分が管理しているサイトでも影響があったのだが(2010/09/02日記参照)、インフォシークの無料ホームページサービス「iswebライト」が本日で終了する。

インフォシーク iswebライト 終了のお知らせ - インフォシーク ユーザサポートからのお知らせ - 楽天ブログ(Blog)
http://plaza.rakuten.co.jp/usersupport/diary/201008250000/


無料ホームページ系サービスは、インターネット黎明期の「自分のホームページを持とう」というひとつのステータスを支えてきた。昔は、HTMLを覚えたり、ホームページビルダーを使ったりして、一から一生懸命サイトを作ったものだ。でも、コンテンツがなくてリンクはあるけど「工事中」だったり、サイトによって完成度のレベルが違ったり、懐かしい。
当時は、自分の情報を発信するにはこの方法しかなかったものだ。その情報に助けられたことも多い。


最近では、ブログやSNSの普及で、HTMLを知らなくても、デザインを考えなくても、文章さえ書けば見栄え的にも操作性にも優れたサイトが作れるようになってきた。これは時代の流れなんだろうな。
そうなってくると、一からHTMLでサイトを作る初心者が減ってきていて、古きよき「ホームページ」と呼ばれる、手作り感あふれるサイトが減ってきている。



iswebは色んなサービスを統合してきた経緯はあるが、こういった黎明期に作られたサイトがほとんどで、デザインはシンプルでどことなく懐かしいが、内容は充実しているサイトも多い。そして、歴史もある分、すでに更新されなくなって管理者に見放されたサイト、闘病日記など管理者が亡くなってしまって更新されなくなったサイトがかなりの数ある。
こういったサイトは、情報として未だに価値のあるもの、サイトの作りそのものがインターネットの歴史的遺産としての価値のあるものなど、後世に残しておきたいものがたくさんある。



今回のサービス終了で、未だに管理されているサイトは移転をするなりの対策が取れるが、上記に挙げた理由で残ってきたサイトが一気に消滅することになってしまう。これは、日本のインターネットの歴史においても、そして古い情報を今後図書館的な意味合いで参照したい時においても、かなりの損失になるのではないだろうか。


今はまだ終了しても、その大事さが分かりにくいかもしれない。しかし、今後知りたい情報を検索して、ヒットしたのがiswebライトのサイトでクリックしても閲覧できなかったり、5年10年と経って、昔○○が流行った頃の情報を知りたくなった時に見つからなかったりする場面はかなりあるだろう。例を挙げると、iswebにはゲーム攻略系サイトもかなりあった。数年後、とあるファミコンゲームを入手し、レトロさからはじめたがどうしても攻略出来ない。攻略サイトを探すも、以前ならiswebにあったのだが、それから数年たっており見つからない、といったことがありえるわけで・・・まあ、あまりうまい例えではないけど。


いずれにしても、サイト内のコンテンツは、管理者が一生懸命調べたり執筆したりして掲載した情報な訳で、その1つ1つには書いた人の思いが詰まっている。その情報を求めてる人は、今は無くても数年後に「あの情報があればな・・・」って場面も出てくるだろう。
それがものの一瞬で吹き飛んでしまうのは、あまりにも寂しい。



とりとめのない話になってしまったが、「消えてその大切さを知る」今回の事件だと思う。日本のインターネット文化における、歴史に残るニュースのひとつになるかなぁ。