元々腕に何かを付けるのが好きでは無く、腕時計のたぐいはあまりしたことがなかった。小さい頃に一時期はまって、親に買ってもらったことは何度かあったが、1ヶ月もすればしなくなるのが常だった。
学生の頃からポケベル・PHS・携帯電話と持ち歩いていたので、それが時計代わりとなるので不自由することもなく、まったく腕時計の必要性を感じずに生きてきた。それは社会人になってからも変わらず。
しかし最近、職場環境が変わったことで、一気に腕時計が必要になった。
今の職場は、日常的に色んな施設・工場・研究所に行く機会がある。そして、場所によってはまだ社外発表されていない開発を行っているところもあり、そういったところは「携帯電話持ち込み禁止」。故意じゃ無くても、もし禁止の場所に持ち込んでそれが発覚したのなら、始末書ものだ。
1日の内で頻度にあちこちの場所に行くことが多いのだが、「ここのエリアは携帯電話OK」「ここのエリアは携帯電話NG」とかあると、まだ全部の場所でどこがどうだか覚えていないし、万が一を考えれば携帯電話を持ち歩かない方が得策と考えてしまう。そうすると、自然と携帯電話はバックの中か、自分の席に置きっぱなしになってしまっている。
ここで困ったのが、いつでも時間が見られる環境では無くなったと言うこと。
常に時計が確認できる状態で無いと落ち着かない自分としては、かなりの痛手だ。
そこで、腕時計の必要性を改めて感じ、社会人になって初めて、自らの給料で買うことになった。
といっても、腕時計初心者の自分としては、どんなものを買えばいいか分からない。年齢を考えれば、格安ウォッチをするのもちょっと恥ずかしいし、かといって高価なものを買えるほどお金は持っていない。そもそも、「高価」ってだけで、自分は気に入ってもいないものを買うつもりは毛頭も無い。
つまり何が言いたいかというと、「30歳、社会人11年目で、しかも独身ならば、年相応のグレードの腕時計をしないと恥ずかしいし、安物付けるぐらいなら付けない方がマシ!」という思考が自分の中で働いたのだ。
※人それぞれ色んな意見はあると思うけどね。あくまで自分は。
そこで、腕時計初心者として、まずは金額のターゲットを最初に決めた。
市価1万後半〜3万程度を目安にした。これには意図があり、オフィス仕事だけならもう少し高額でもよかったのだが、
- 1本目であるということ(様子見)
- 仕事柄、工場で大型機械が動いている現場に行くことが多く、重い荷物もよく運ぶので、ぶつかったりで壊してしまう可能性が少なからずある
という理由で、まずはこの値段に落ち着いた。
次に、メーカー選び。これは、所詮初心者、知っているメーカーの数は知れている。まずは無難に、CASIO・SEIKOあたりから初めてみることにした。
楽天などで両社の時計を色々見て回って、どちらのメーカーのデザインが自分好みのものが多いかを調べた。
その結果、自分は「CASIO」のデザインに惹かれていることに気づき、メーカーは「CASIO」に決定。
ここまで決まったら、あとは自分が求める条件を挙げていった。
- もともとメカ好きなので、アナログタイプのクロノグラフ
- スーツにも私服にも合うシルバーのもの
- ベルトもシルバー、素材はステンレス・チタンはとりあえずこだわらない
- メンテナンスいらずのソーラー電波時計
- 秒針が、円盤全体の針であること
- 見栄えのよい物
これに該当する時計を探していくつか候補に挙げ、その中から「これだ!」というものを決定した。
それで決めたのが、「LIW-500DJ-1AJF」。
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それが本日届いた。
まずは箱。ちゃんとした箱に入っているのは心が躍る。
そして、時計。
腕に付けた感じ。
おまけで付いてきた、コマ調整キット。
届いたものを早速つけて色々眺めてみたが、デザインもよく、作りもしっかりして高級感があり、一気に気に入った。写真よりもメタル感は落ち着いているので、スーツや私服にもよく合いそうで、狙ったとおり。
暗闇でのライトボタンを押すと、オレンジ色が盤面を照らし、なかなかしぶい。
機能面はかなり豊富。ストップウォッチをはじめとして、アラーム、デュアルタイムなど「3つのボタンでここまで出来るのか」とびっくり。時針・分針が操作の都度、それぞれ設定した時間まで勝手に動き出すのは見ていて楽しい。
ただし、3つのボタンで操作するため、色んな機能を使おうとすると結構複雑な操作が必要で、かなか全操作が覚えにくそう。それでも、「色んな機能がある」という事実だけでも、付けてて嬉しいものだ。
基本的には電波時計で時間調整することに加え、3つのボタンで手動での時間調整も可能なため、リューズがついていないのも印象的。
表示される今日の日付も電波時計で自動的に調整されるため、普通のアナログ時計で必要な、月末が28/29/30/31日と異なるごとに1日へ再調整する必要がまったく無いため、かなり楽。
ベルトは当然長めに用意されているため、自分でコマ調整するか、時計屋さんに持ち込んでやってもらうしかないのだが、今回はコマ調整キットがおまけで付属されていた。これを使用してのコマ詰めは初めてだったが、説明書に沿ってやれば簡単にできた。ただ、中に入っている1mmぐらいのストッパーの部品は、なくしやすいので注意が必要。実際、真っ先に1つ無くしてしまった。。。まあ、別の箇所から持ってきたので事なきを得たが、元の一番長い長さにはもう戻せない。
調整後は、当然だけど腕に完全フィット。揺れたり、外れたり、きつすぎることも無く、がちゃがちゃせずに付けられるのいい感じ。
総合的には、この価格でこれだけの機能、デザインであれば、非常に満足な買い物が出来た。自己満足な話ではあるが、今回買った時計は腕時計入門としてはちょうどよい価格、グレードの製品では無いでしょうか。
明日からこれをつけて会社に行くことを考えると、ちょっとだけ会社に行くのが楽しく感じれるようになりました。
これがきっかけで、腕時計欲が増してくるかもね。一度その世界に足を踏み入れたら、無意識のうちに興味を持って、そのジャンルの色んな事がスムーズに頭に入りやすくなるしね。