masahirorの気まま記録簿

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TVサーバー構築記 第4回「ツール設定難航&サーバ・ルーター設定」

前回、PCのセットアップが完了したTV録画用サーバー「TVサーバー」。

TVサーバー構築記 第3回「パーツ買い足し&いよいよ起動」
http://d.hatena.ne.jp/masahiror/20050621/p1

★前回の構築で出来上がったPCのスペック★

マザーボード Gigabyte GA-8IRX 流用
CPU Socket478 Celeron 2.3GHz 中古 5,980円
メモリ PC2100 256MB 流用
ハードディスク Maxtor 100GB 流用
ビデオボード 玄人志向 RD925-LA64C 4,980円
TVキャプチャボード 玄人志向 SAA7130-TVPCI/B 2,980円
LANボード 玄人志向 GbE-PCI 1,200円
光学ドライブ NEC ND-1300A 流用
FDD なし なし
ケース SKY MN301B(SILVER) 350W*1 6,000円
電源 ケースに付属 なし
OS WindowsXP OEM 15,000円…だが、以前HDDと一緒に買っていたので流用
モニタ IOデータ 14インチ液晶 流用

トータルで21,140円の出費。まあ安いか。
このスペックで前回組み立て後、OSまで入れいてた。そしていよいよTVサーバーのインストールと設定。

★TVキャプチャーボードのトラブル★

TVサーバーのご紹介
http://www.starstonesoft.com/ad_tvserver.htm

ストリーミングサーバーソフト「TVサーバー」を試す
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0330/tvserver.htm

インプレスのニュース記事を参考にインストール。IISが別途必要だったので、OSのCDよりインストール(その後の設定は、TVサーバー側で自動でやってくれる。)
そしてTVサーバーも無事インストールされ基本的な設定ができたので早速リアルタイムエンコード配信を試してみる・・・エラー!

テレビチューナーカードの操作に失敗し、動作を継続することができません。
選択したキャプチャデバイスがテレビチューナーではないか、Windows Media エンコーダーと互換性がないものと思われます。

いきなり挫折・・・調べてみるとどうもTVキャプチャーボード「SAA7130」に結構癖があるらしい。購入時、CDのたぐいは入っていなかったがドライバはWindowsXP標準で認識したのでそのままにしていたが、

玄人に付属のドライバは海外仕様になっています。 そのため、このドライバ(SAA7130TVPCIdriver.zip.jpg)をインストールしてください。( For Win98/ME/2000/XP) このドライバはwindows2000sp2上で動くことを確認しました。↑↑↑右クリックしてファイルに保存にし、拡張子のjpgをzipに変更して保存ください。 オリジナルドライバとの変更点は下記のとおりです。(infファイルをメモ帳で開いて、下のように編集しただけです。) オリジナルドライバの場所 http://www.kworld.com.tw/download/index.htm

という情報を発見。
早速上記のサイトにあるドライバをインストールして再起動。すると・・・無事Windows Mediaでエンコード開始されました
これでエンコードの設定はOK。LAN上のほかのPCからも「http://192.168.X.X/tv/」で視聴完了(一部問題あり。これは後述)

【補足】
結果的には、メーカーサイトにあるドライバを最初からインストールすれば問題なかった。
http://www.kworld.com.tw/en/download/a03.htm
移動→http://www.kworld.com.tw/en/download/download_pvr-tv713x.htm

★外部から内部LANへ繋ぐ、DDSNとルーターの設定★

次の問題が、外部からの視聴。自宅LANはADSLモデムからルーターを経由してるのだが、この辺の設定にいまいち詳しくないので、とりあえず公開プロキシから自宅サーバーをのぞくことに。ただ、ADSLで固定IPを申し込んでいなければ、普通は定期的にIPが変わるのでこのままでは外出先からアクセスしにくい。わざわざIP控えて外に出ないといけないし、そのタイミングでIPアドレスが変わってしまえば、自宅に帰るまでアクセスできなくなる。
まずはこの辺の調査。すると、「ダイナミックDNSDDNS)」というものがあるらしい。無料で使えるところもあるので、とりあえず検索の一番上に来た「ieServer.Net」のサービスに登録。

ieServer.Net - ダイナミックDNS(DDNS)サービス
http://www.ieserver.net/

IPアドレスの変化チェックと変化後のDDSNの更新は「DiCE」というソフトを利用。

DiCE DynamicDNS Client (自宅でインターネットサーバー)
http://www.hi-ho.ne.jp/yoshihiro_e/dice/

これらを設定し、無事「http://マイID.dip.jp/tv」で外部から自宅ADSLに接続できるようになった。実は「TVサーバー」にも特定のDDNSサービス1つに対応してるのだが、今回は保留。


これでアクセスできるはず、と公開プロキシを設定して自宅サーバにアクセス・・・表示されない・・・やはりルーターの設定が必要か。
というわけで、手持ちのフレッツADSLモデム「SV-III」の管理画面「http://ntt.setup」にログインしてそれらしい設定項目を探してみる。

  • 「管理画面」→「設定」→「その他設定」→「アドレス変換(ポート指定)設定」

を開いて設定すればいいっぽい。

  • 「ワンタッチ設定」の部分は、とりあえず全てチェックをはずす
  • 「エントリ番号」の開いてるところを適当にクリック
  • 「優先順位」は適当に「25」とかを
  • 「適用する接続先」は「メインセッション」
  • 「LAN側IPアドレス」は、TVサーバーのLANIPアドレス(192.168.1.2 など)
  • 「ADSL側IPアドレス」は「自分のADSL側IPアドレス
  • 「プロトコル」はどっちかよく分からないので「TCPとUDP両方」
  • 「ポート番号」は「80」

また、これだけだとストリームが見れないので、最後の1行までは同じで

  • 「ポート番号」「3000」

をもうひとつ追加。ちなみに、「80」はIISの設定でポートを変えていればそのポート番号、「3000」もTVサーバーでストリーミングのポート設定を変えていればそのポート番号を入れる。


ここまで設定して、いざ外部プロキシからアクセス!*2


ばっちりホームページ画面が表示されました!


ちゃんとそのWindowsに登録されているユーザ名で認証も行われた。リアルタイム録画のストリーミングも参照。


こちらもばっちり再生。


★利用価値の大きさ★

というわけで、僕のストリーミングサーバーも無事立ち上がりました。会社から見れることも確認済み!これでサッカーの日は休憩時間にこっそり・・・というのも可能かな。まあそれを抜きにしても、携帯や会社からiEPGで遠隔リアルタイムで予約録画を入れたり、「TVサーバー」の録画設定を変更すれば、TVサーバーのWebページ上から「番組名・出演者名」などのキーワードで番組の検索を行い、その結果からダイレクトで一発予約もできるようになったり、これらの機能は嬉しい!録画済番組も全て、外出先でネット接続が可能であればいつでも視聴したりダウンロードしたりできて、まさに「ドコデモTV」「ロケーションフリーTV」。
さらに、遠隔ではできないが*3サーバー側の端末で、自動録画キーワードを設定しておけば、SONYのハードディスクレコーダーみたく自動で登録したキーワードにヒットする番組を拾ってきて録画してくれる。その結果を、指定したメールアドレスに1日1回程度送ってくれる機能もある(これも、直接送信先のメールサーバーに配信する仕組みらしく、アカウント等の設定をする必要やメーラーをサーバー側に入れる必要がない。)
急な飲み会で、見たい番組があった場合も携帯から気軽に予約!ってのが可能だから、見逃す番組もだいぶ減ることだろう。
ちなみに、TVサーバーの標準の録画プロファイルを使って、「320×240 512 kbps」ぐらいがソフトエンコードによるフレームの飛びもほとんどなく、グラフィックボードのS端子からTVに出力して全画面再生で見ても、VHS3倍程度では見れるのでちょうどよい。音声も凄くクリア。データ容量もこれだったら1時間200MB程度なので非常にリーズナブル!

★先ほどの再生されない問題★

さて、途中に書いた「一部端末で視聴できない」だが、手持ちのノートPCだけなぜかストリーミング視聴ができなかった。音は出るのだが、映像が表示されない。
コーデックの問題か?とも思ったが、WMVのレートを56Kモデム用などに落としてストリーミングすればちゃんと視聴できるし、録画済のファイはHTTP経由でもちゃんと表示される。
ということは、Windows Media Playerの問題かな?と思って、設定を覗いてみると・・・

  • メニュー→「ツール」→「オプション」→「パフォーマンス」

ここが、「28.8 kbps モデム」になっていた。確かに、ついこの間まではAirH"だったから、変更したかも。
ここを、「LAN (10 Mbps 以上)」に変更すると、いままでの悩みがウソのようにちゃんと再生されるではないか!意外な落とし穴であった。

★総括★

ともかく、これで諸問題も解決し、快適に使えるようになった。あとはしばらく使ってみて、使えるものか評価していこう。やはりWindowsでサーバーだし、ツールもWindowsアプリ、ハードを制御したりソフトエンコードをするものだから、どうしても安定性には不安を覚える。
もしこれでよければ、シャアウエア登録するつもりです。1200円だしね。
結果については後日。

TVサーバー構築記 第5回「運用してみての良い点・気になった点」
http://d.hatena.ne.jp/masahiror/20050718/p1
TVサーバー構築記 第1回「下調べ&スペック検討」
http://d.hatena.ne.jp/masahiror/20050618/p1
TVサーバー構築記 第2回「仮組み立て&部品不適合」
http://d.hatena.ne.jp/masahiror/20050619/p1
TVサーバー構築記 第3回「パーツ買い足し&いよいよ起動」
http://d.hatena.ne.jp/masahiror/20050621/p1

*1:MN301Sかも

*2:なぜ外部からかというと、内部LANからDDNSのアドレスを入力すると自動的に「192.168.1.1=ADSLルーターの管理画面」にアクセスされてしまうため確認できない

*3:リモートデスクトップを設定し、ADSLのポートを開けてやれば外部からも可能。これもリモートデスクトップの「アドレス」で「マイID.dip.jp」から直でいける