masahirorの気まま記録簿

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ミキプルーンはマルチ商法なのか

先日書いた「セミナーに誘われた」という話だが、まあ実際は「ミキプルーンの集い」という、売り込み半分、食べ物に関する勉強会半分のものでした。
んで、実際はどんな感じだったかというと、まず入場。「代理店」の紹介じゃないと入場できない。自分は職場の人の紹介だったので、その人の親族が代理店で、その人の名前を書いて入場。
内容は、最初にミキプルーンの紹介ビデオ(農場とかラインナップとか)を見て、その後に「食育」をテーマに食事を元にした栄養と健康の関係などの講習。ただ、合間合間に「それを補うのが、こちら」とミキの商品が出てきたり。
最後に、ミキの商品を使った体験談を、愛用者の中から数名前に出て語った。
そんな感じの2時間だった。
誘った同僚は自分の体調が最近あまり良くないことを知っていたので「食事が一番大事だよ」と、「無料だし、多少宣伝もあるけど講習部分だけ聞いてればいいから」と、「怪しい商売みたいに表彰とかないから(笑)」とは言ってくれた。最近ちょっと気になる人からのお誘いだったんで、経験則から「ちょっと怪しいな」と思いつつも、その人と一緒に行けるならと参加した次第。
けど、終わった後強烈な勧誘があった訳ではない。なので、同僚が誘った真意は「これをきっかけにミキに興味を持って欲しい」のか「単に食育のこと知ってた方がいいよ」なのかは分からない。


終わった後は、その同僚の親戚と、同じ愛用者(会員なのかな?)を交えて食事会。その中では、普段の話題に交えてミキの何々を使っている(補足:ミキはミキプルーンだけではなく、他にも色んな健康食品や化粧品などがある様子)とか、「試しに飲んでみて」と1つ貰って飲んでみたりと。
そして「たばこやめなさいねー、だって・・・」とか「IHは体に良くない」とか、「野菜食べてる?(答えると)それは野菜の内に入らないとか」とかの会話もありつつ。
と言っても、ファミレス軟禁のような状態ではなく。



ただ、もうね、「これ食べてから子供が〜」とか「体調が〜」とかいう話を口々に言い合って褒め合ってる時点で、「ああ、洗脳されてるなー」って感じたのが素直なところ。というのも、自分の経験則からなのだが。


自分の経験則というのは、まず近い親族がマルチメディアFAXを商材にしたマルチに参加し、熱心に活動していた。親族一同に勧めまくって、兄弟だから仕方なく契約していた感じ。もちろん知人にも。自分も一応それの「代理店」というものにはなった。といっても、自分では一切費用は出さず、その親族が契約金から月々の色んなお金、セミナーの参加費用を出してくれたので、自分的には損失はなく、どちらかというとその集いやセミナー、セミナー後のファミレスでの「今後の夢」や「活動方針」を語り合う異色の場に立ち会うだけで貴重な経験が出来たと思っている。そのマルチはどうも自然消滅したっぽいが、未だに親族はそのビジネスに一切の疑いを持っていないようなので、未だに「最近どう?」とは聞けない状態。
他にも、以前に書いたことあるが、長く連絡を取ってない同期から連絡が来て「積もる話もあるし、お互い仕事の愚痴もあるだろうから会わない?」と誘われ、行ってみると「仕事大変よねー。そこで面白い人知ってるから紹介したいんだけど時間ある?」と誘われ行ってみたら、とあるビルの1フロア。パーティションで仕切られた場所で軟禁され、2〜3時間ぐらい「社会人交流会」なるマルチの勧誘を受けた。商材は「人脈」と「起業のための帝王学・心理学の学習セット」。
マルチでいうと、同級生にも誘われたし。
あとは某学会にも泊まり込みで勧誘され、座談会で20人くらいの人に勧誘されたり。

普段油断してるように見えるのか、「こいつならいけそう」って思われて声かけられる率が多いんだろうね。

そういうのを見てきているから、だいたい誘い方、会員間でのしゃべり方、しゃべる話題、目を見れば、「ああ、これはそんなやつなんだなー」って分かるようにはなった。



セミナーの話に戻る。
確かに、明らかなマルチ商法の場合は、必ず「表彰式」がある。一定期間内に獲得した代理店の数などで100人以上集まる会場の前で表彰される、これが快感に感じたり、それを見た人があの場に立ちたくてさらに活動意欲を湧かせたりと、ある種の催眠を行っていた。
それはなかったが、体験者の話、ビデオの上映、食事に関する講習に交えての商品説明。それだけでも普通のセミナーではない。
これに参加させて興味を持つかどうか判断し、興味を持てばさらに誘って良さを伝えて・・・と、催眠していくような形であれば、それは明らかにマルチの手口。
強い勧誘や強引な手口がないにしろ、結果的には「誘って興味持たせて買わせる」ことが目的では?と勘ぐった。




というか、まず「代理店」って言葉が出る時点で、もう怪しいというか、疑ってかかっちゃうんだよね。
マルチ商法と代理店は切っても切れない関係というか、重要キーワードだから。



んで、推測ばかりで考えてもしょうがないので、ミキプルーン販売元である三基商事はどういう形態で販売しているのだろうか。少し調べてみた。CMなどでよく見かける会社で有名ではあるが、店には売ってないし通販も聞かない。
まずはWikipedia

三基商事株式会社(みきしょうじ、英名MIKI Corporation)は大阪府大阪市北区梅田に本社を置く食品・化粧品を扱う連鎖販売取引企業である。指定農場で栽培したプルーンを加工したミキプルーンのブランドで知られている。

==略==

三基の商品は訪問販売形式で販売されており、量販店や薬品店では販売されていないが、訪問販売しているのは商品の必要性が理解してもらえるからと主張している。三基の販売網は法律的に言う連鎖販売取引にあたるため特定商取引に関する法律の規制対象になる。また、健康食品を商材にしている事から薬事法の規制も受けることになる。 但し、三基商事自体は、「特定利益」「特定負担」がないことを根拠に、自社の販売システムを連鎖販売取引とは認めていない。 しかし、実際には、ポジションの維持条件や、昇格条件などは存在し、それを満たす為に勧誘した人を販売員にしなければならないといった連鎖販売独特のシステムは厳然として存在するので、三基商事としては、社外的にも社内的にも自社が連鎖販売取引の会社であるか否かということについては、微妙に明言を避けている。 三基商事が、自社を連鎖販売取引企業と見られることを避ける理由としては、会員の殆どが、善意の健康活動から加入する為、一般にイメージの良くない連鎖販売取引、その俗称であるマルチ商法の会社と見られることを嫌ってのことと思われる。 尚、インターネットオークションに三基の会員や買取業者と思われる出品者が出品する事はあるが、三基はネット販売や店頭販売ような販売方法を認めていない。

三基の会員は「ミキ会員」と呼ばれ、「営業所」「代理店」の順で格上げされていく。なお、三基の会員は女性が多く、加入のきっかけは、幼稚園のママコミュニティであったり、友人・知人を介して広がることが多いが、他の連鎖販売取引と大きく違う点は、当初の目的が、「健康運動」であり、他社のように、最初からビジネスが目的で会員になる人は極めて珍しい。誰もが大なり小なり抱えている自身や家族の健康不安を三基の商品で解決しようとするのが、殆どの会員の加入動機となっている。 その為、ビジネスとして成り立つ収入レベルである「代理店」になるまでに、現在ではだいたい加入して5~10年かかるのが普通である。 また、当然のことながら、代理店を目指した者が、全て代理店になれるわけではなく、仕事とするには採算が取れないことを承知の上で何年も活動し続ける者が多いのも他の連鎖販売取引企業とは一線を画する現象である。 ただし、この点については、必ずしも肯定的な面ばかりではなく、過剰な買い込みによる経済的破綻を、それだけ長期間に渡って継続するということでもある。

連鎖販売取引は、法律上「マルチ商法」ですな。
ただ、書かれていることを信じれば、多くのマルチ商法が「金儲け」がしたくて代理店になり、代理店を募るのとは違い、「健康になりたい」から会員になり、周りに広めていく内に「代理店」になり、そして収入面で安定していくことになる。これも、普通のマルチ商法が、加入と同時に代理店になり、まともに活動するのは1〜2年なのに対して、代理店になるまで5〜10年はかかるというのか。
とはいえ、会員になった時点で会員を通じて販売ができ、当然そのマージンが会員自身にも入るんだから、「代理店」とは呼ばなくて「商材を使って収益を得る販売員」という点には変わりないな。


んじゃ、ミキプルーンの代理店の仕組みはどうなっているんだろうか。

ミキプルーンの評判を聞いた人が、会員になり、「営業所」や「代理店」と呼ばれる人から売ってもらいます。
「営業所」や「代理店」は、三基商事の社員ではなく、三基商事の顧客です。

ミキプルーンを摂って、体の調子が良くなった気がした人のうち何人かが、さらにミキプルーンを買ったり、他の人に勧めたりします。いくつかまとめて買うと、ミキプルーンが少し安く買えます。こういう人は「営業所」と呼ばれます。


「営業所」になってから、営業所研修を受け、自分が勧めた人が少なくとも30人以上「営業所」になり、ある一定の販売実績を上げ、上の「代理店」に認められて推薦されると、「代理店」になります。
「営業所」と「代理店」の一番の違いは、商品の値引き率が違うところです。

結局、一般的なマルチ商法が「代理店」の権利を売るのに対して、ミキではそれと同義の意味で「営業所」としているだけの話。んで、「子」を増やせば「代理店」になれ、さらに自分の取り分が増える。一般的なマルチ商法が「代理店」として活動して○名以上「子」を付けたら、「エリア統括代理店」やら「エリア統括マネージャー」やらに昇格するのと、仕組み的には変わらない。呼び方が違うだけ。


ただ、普通のマルチ商法が、商材自体はどうでもよく(作りが悪かったり、たいした内容じゃなかったり)、その先にある「販売権」や「今後の収益(一般販売されたら、あなたは正規代理店として売ることができ、莫大な収益が上げれる等)」をえさにして「子」を増やすものだが、ここは商材自体の良さで売ってる面では、多少普通のマルチ商法とは違う印象を受けた。


とはいえ、営業所になった以上はある程度の仕入れが必要なようです。

ミキプルーンでおなじみミキ商事のマルチで、販売店??(3ヶ月で40セットしいれなければいけない立場)をしている人がいます。
キャンペーンと称して480セット(480万円)を販売する約束(仕入れ?商品は180セットのみ家にあるそう)をしたそうです。

そりゃ、いくらものがよくて純粋に商品を紹介したくても、これだけ買わないといけなければ、勧誘や売り込みに必死にもなるよね。って、アムウェイと似たような感じかな。
商材が「健康」といった感じか。一見金儲けのためのマルチじゃないように見せて、目に見えない「健康」を商材にされたら、マルチじゃないような錯覚を起こすかも知れません。




でも、マルチ商法という事実には変わりないんですね。





それをきちんと販売員・代理店が認識しており、それを隠したり説明しないのであれば、だまして売っていることになり、いくら「他とは違う優良なマルチ商法」であっても、偏見の目で見られることには変わりないと思う。
そりゃ商売の一つとしてこういうやり方にのめり込んでやるのも悪いとは言わないが、まずはセミナーに誘ってとか、会員を囲んでの食事に参加させて、商品のよさをなにげに会話に混ぜていくと言ったやり方は、どうしても嫌悪感がある。
まあ今回は食事も無理には誘われなかったけど。途中で病院に行くから、ご飯食べてすぐ抜けたし。でも、強引さの強弱さえあれど、やってることは他のマルチ商法のやり方と変わりませんよ。


と言っても本人らはその自覚無いんだろうね。自分は多くのマルチ商法にはまってきた人たちを見てきてるんで、もうそれしか見えてないし。



マルチ商法をなぜそこまで毛嫌いしているかというと、結局今まで自分が築いた、決してお金では買えない人間関係を「お金に精算する」仕組みだから。せっかく縁があって仲良くなって、これからの人生何かあったときに友の助けが自分を救ってくれたり、その友が困っているときに救ってあげれたりといった、お金に換えれない「信頼」。たった一つの勧誘で、その関係を崩してしまう。
その話に乗ってくれる人ならいいよ。でも、ほとんどの人は嫌悪感でその友人と疎遠になり、「あいつには気をつけろ」と共通の友人の間で話題になり、他の友人からも避けられる。
ひどいマルチ商法になると、

  • 友人・知人など連絡できる人は誰でもいい、100人名前を書け→これ以上ないというと「1度会ったことある人でも親族でもいい」と無理矢理ピックアップされる
  • その100人全員にアポを取って面会しろ

なんて指示してくるところもある。


んで、乗ってきた人がいたとしよう。もしくは自分が会員になったとしよう。そしたら、しばらくは楽しいはずだ。いままで交流したことのない人と、同じ「マルチ」で繋がった絆で仲良くなれて、その人達と遊びに行ったり、ビジネス談義で盛り上がったり、一緒に勧誘活動にいそしんだり。生活が充実するかも知れない。そうなってくると、その会員を「今までの友人とは違う、本当の友人」と思い込むことになる。
でも勘違いしないで欲しい。それは、お金で繋がった友人であるということ。


それはなぜか。活動していくとマイナスになる人の方が多い。もしくは取り扱ってる商材の効果や将来に疑問を持つようになったとしよう。そして「俺このビジネスやめるわ。でもこれからも遊び行こうね」と言って、脱会する。するとどうなるか。
やめるまでは「友達じゃん」「続けようぜ」と引き留めてくれるだろうけど、やめた後はぱったり連絡が来なくなる。


だって、元々他人で「同じビジネス=金儲け」だけで繋がっていた友情。「同じ趣味だから」とか「話が合うから」いう友人とは全然違う。
もうやめたのであれば、一緒に居ても何の価値もない。そのマルチ商法の金儲けに繋がる要素が全くないから。


多くの人はここで気づくんだよね。



あと、いくらミキでも5〜10年活動しないと収益が出ないように、マルチ商法で儲けれる・それだけで生活できる人たちなんてホント一握りだと思う。どれくらい一握りかというと、自分が起こした会社が有名になり、TV出演して「誰もが知ってる社長」ぐらい一握りだと思う。ほとんどの「外車が現金で買えた」とか言ってる人とか、勧誘で有利にするため見た目を繕ってるだけで、借金まみれですよ。自分の親族や、親族とともに活動していた人たちもそうだったし。
その間には、お金で買えない無償の信頼・友情・人間関係を犠牲にしなければならない。



なので自分はマルチ商法ってだけで、どんなやり方であろうが超否定的です。
今回誘われた件がソフトなものであれ、そういう目的だったのならすごく残念だけど、今後どうなるかなぁ。今回行ったセミナーでは、ミキの宣伝はありつつも普通に勉強にはなったの、もう数回は講習に誘われてもで行ってみるが、勧誘色が強くなればもうその同僚とは距離を置くしかないよね。悲しいけど。




まあ、これをやってる本人達にいっても聞く耳を持っていないのは十分知ってるし、反論したところでさらに言いくるめてくるのも知ってるので、関係者には何も言わないけど。
無駄に説得したり、ムキになって反論して言い争いしても、相手も色んな経験してて反論材料持ってるし、ある種催眠、宗教と同じだから勝ち目無いんで。むしろ言いくるめられて自分が「そうなのか」と逆に洗脳される危険もあるからオススメできない。
嫌なら「嫌です。理由はありません」と言い続けるのが一番。むかついても反論しないこと。



てか、こういうのをやってる人たちって、説教好きだよね。説法でも解いてるつもりなのだろうか。
今回、食事会の後同僚と同僚の親族の人と3人で喫茶店に行ったのだが(普通の開けた喫茶店で単にお茶した感じだったけど)、その中の会話で自分も色々自分の私生活について聞かれて、色々反論や「それじゃだめだ」とかいっぱい言われた。ってそれが人を落とすテクニックだったりするんだろうけど、いろんな勧誘とかの経験をしてる自分からすれば「ああ、やってることは他のマルチの落とし方と一緒か」ぐらいにしか感じなかった。そういう人にとっては逆効果だって事にも気づいてないよね。






つぎはぎで書いたのでとりとめのない話になってしまったが、言いたいことはマルチ商法は嫌い・自分のやっていることがマルチ商法なのにそれを意識してない、隠そうとするのはもっと嫌い」ということです。
マルチ商法ネットワークビジネスとかに言い換えても一緒です。



何か久々に色々調べて熱く語ってみた。自分の身内がマルチで痛い目にあった姿を見て育ち、自分の勧誘経験、そしてそれらの体験からマルチについてかなり熱心に調べた知識を持ってる自分にとって、この手の話題はどうしても熱くなるなぁ。

参考
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ミキプルーン]:
ミキプルーンを徹底解剖!三基商事の苦情や評判
http://protmarket.com/mikiprune/
ミキプルーンについてのご意見を伺いたいです。 食育の会に参加してきました。 ち... - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1211932097

ミキプルーンについてのご意見を伺いたいです。

食育の会に参加してきました。
ちょっとしたイベントだからってことで行ってきたのですが、なにこれ?洗脳?というのが印象でした。

食育はいいことだと思います。
ですが、それにこじつけて、健康のためにと商品を売ろうとするのは、どうなんだろうって思いました。

私の考え方が狭いというのもあるので、良いことも悪いことも全部ひっくるめてミキプルーンに対する印象を知りたいです。

■■■ ミキプルーンってどうよ ■■■
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/venture/1065991508/

1 :売れ!:03/10/13 05:45 id:Prl16DVO
親戚や友達のオバサンが 「イイッ!」ってしつこく勧めるんだけど、
なんかセミナーとかあるんだよね。
なんか紹介制度の親(代理店とか呼ぶ)にはバックマージンがあったりしてなんだかマルチ商法の予感も・・・。
大いに実情を晒してくれ ↓。


ミキプルーンエキストラクト

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