masahirorの気まま記録簿

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自宅PCフルモデルチェンジ

自宅で使用しているメインPC。

購入は2002年。当時ややハイスペックな部品を選定して組み立てた。それから6年、CPUこそ購入時のPen4 1.7GHzのままだったが、さまざまな部品を交換し、何とか4年間持たせて来た。

そのPCが2ヶ月前から急に動かなくなった。起動こそするものの、ログイン後しばらくするとブルースクリーン。再インストールも試みたが、インストール完了後ちょっと使うとすぐブルースクリーン

もう4年も経ったことだし、そろそろフルモデルチェンジもいいかなってことで、新しいのを一から組み立てなおすことにした。その決心が2ヶ月前のこと。

それから買い替えに向けて部品選定。しかし、当時と比べPCの知識も増え、この業界の流れもわかるようになってきたので、いい部品を選定しようとするあまりなかなか決定しない。どうせ買うなら全部納得のいく部品を選びたかったから。特に、ケースには一番こだわりたい。今のケースは、何かと不便なことが多く、部品の交換の都度苦労をしていたので、ここだけは最高のものを選びたい。

そうして注文の多い部品選定が始まった。

ケース

ケースの条件。まず、「アルミであること」。搭載パーツが多いので、ケースはやはり軽いほうがいい。見た目もいいし。

次に「スクリューレス(ドライバーレス)であること」。今のケースは、HDDやドライブの取替えの都度、ケース両側面のカバーをはずす必要があり、手間がかかる。せめて取替えの機会が多いHDDだけでもねじ不要になってくれればだいぶ楽になる。最近はメーカーPCの部品交換をする機会が多いが、メーカー製だけあってよくできている。HDDはもちろんのこと、DVDドライブ、PCIカード、ケース開け、全てねじ不要でボタンを押すだけで取り外せてしまう。ここまでは求めないが、近いものは欲しい。

その次に「3.5インチベイが6個以上あること」。5インチベイは2個ぐらいあれば十分だが、内蔵3.5インチベイは結構な数欲しい。最近はHDDが安くなり、RAIDも組むようになったので、できるだけたくさん欲しい。現状でも4台あるんで。

そして、「大型ファン搭載であること」。今のケースは全て8cmファンで6個も搭載されており、結構うるさい。できれば、全て12cmファン以上のものが付いていてほしい。

これらの条件でケースを探すが、なかなかいいものが見つからない。条件全てに当てはまるものが結構無いのだ。そんな中、先々週に新製品をチェックしていたら、かなり理想に近いケースを発見。

Lian-Liから、マザーボードを従来のATXケースとは逆向きに設置する、いわゆる“倒立構造”を採用したアルミATXケース「PC-101A/B」が登場した。ケースは2層になっており、上層と下層では異なるエアフローとなるように設計されているのが特徴だ。

製品情報
http://www.lian-li.com/Product/Chassis/Middle_Tower/Classical_Silent/M_C_S_PC-101.htm
レビュー(写真たくさん)
http://www.silentpcreview.com/article632-page1.html
写真各種
http://www.pc-cooling.fr/lian-101b-p-1225.html

Lian-Li PC-101B」。「アルミ製」「HDDスクリューレス」「HDD6台搭載可」「全て12cmファン」と、まさに理想そのもの。サイズも、今のケースと変わらないミドルタワー。

考慮はしていなかったが、希望のスペックに加え「マザーボードとHDDの位置が分離している」というのも嬉しい。特にこれから夏になってくると、HDDの温度は非常に高くなり、寿命が縮まってしまう。エアブローがそれぞれ独立しているので、せめてCPUの発熱による影響だけでも抑えられたら、結構温度が下がるのではないかと期待。

また、最近見かけるようになった“倒立構造”。マザーボードを上下逆に設置する。CPUの発熱が増え、馬鹿でかいCPUファンをつけるようになった昨今、地面に近いほうにCPUファンが来るのであれば落下の心配やマザーボードへの重さの負担を下げることができ、気分的に安心する。

ただ、5インチベイ、PCIカード等はねじが必要な点だけが残念。しかし、希望は十分満たしているので、ケースはこれに決定。

電源

選定したケース「PC-101B」には電源が付いていない。なので、別途選定。

ドライブ・HDD類を結構つけるので、500W以上は欲しい。あと、できれば静音であって欲しい。その条件で探した結果、「KEIAN 静か/KAD550AS SLI」に決定。550W(ピーク時600W)で、12cmファン搭載なので十分。

CPU

CPUの決定で、マザーボードの種類、メモリの種類、グラフィックボードの種類が決定するので結構重要。当初、今Pen4で、デュアルコアにしたかったのでPentiumD 3GHzあたりで検討。しかし、発熱や消費電力が多く、自分はこのPCを24時間付けっぱなしにする予定なので、消費電力を極力抑えたい。

そんな中、ふとAMDを思い出す。AMDと言えば、僕の中で「コア欠けする」「互換性の問題」「チップセットが不安定」「焼け焦げやすい」という印象があったので選定候補に無かったのだが、詳しい人に話を聞くと、今はほとんど問題ではないらしい。消費電力も低く、性能もPenDとほとんど変わらない(処理によっては上)らしいので、AMDで考えることにし、「Athlon64 X2 3800+ (2.0GHz)」に決定。消費電力も80W台と、PenDに比べて半分近く。(ちなみに、今は周波数が高い=処理が早いでは無いらしい。なのでこのCPUだと、PentiumDの3.8GHz相当との事*1。)

マザーボード

CPUが決定したが、今のAMDには2つのソケットが存在する。「Socket939」と「Socket AM2」。前者が以前の規格で、これからは後者との事。もちろん、今後も考えれば「AM2」を選択したいところだが、「AM2」からメモリは「DDR2」しか対応しないらしい。今のPCには「DDR」のメモリが2GB刺さっていて、DDR2の新しいメモリを2GB買うほど予算は無いので、これを生かすために「DDR」対応の「Socket939」を選択することにした。まあ、どうせ次CPU買い換えるのは3年以降だろうし、そのときはマザーボードも買いなおすだろうから、今回はこれでOK。

マザーボードは、これまでギガバイトを優先的に選んできたが、製品一覧を見るとSocket939の最近の製品は無かった。ほかのメーカーも選んでみたいので、ギガバイトにはこだわらないことにした。

マザーボードに求めるものは、

  • IEEE1394がある
  • COMポート2つでバックパネルを埋めてしまうようなマザーは要らない
  • SATAのRAID1を組むので、SATAポートを6つ以上搭載しているもの
  • IDE接続のDVDドライブやHDDもまだたくさん残っているので、IDEポートが2つ(計4台接続可)あるもの

であり、Webの巡回だけではなかなか決めれないので、店頭で見て選ぶことにした。その結果、ASUSの「A8N-SLI Premium」に決定。

メモリ

DDR対応のマザーボードにしたので、これまで使っていた「バルク DDR400(PC3200) 1GHz×2」を流用。

ハードディスク

手持ちもたくさんあるが、OSを入れるメインドライブは、最近の高速なドライブにしたかったので、S-ATAII接続の「Maxtor 6V250F0(250GB・7200rpm)」に決定。

グラフィックカード

ゲームはしないんでそこそこのもので。マザーボードはこれまのAGPではなく、PCI-Express対応だったので、PCI-Expressのものを選定。ただ、WindowsVistaが発売されたら買う予定なので、Vistaの機能である「Areo」がある程度動くものにしたい。それを考え、GeForceでメモリ256MB、値段もそこそこの「玄人志向 GF7300GS-LE256H」を選択。

3.5インチ→5インチ変換マウンタ

今回のケースは、外部ベイが「5インチ×5」で、3.5インチの外部ベイは存在しない。せめてFDDくらいは付けたいので、変換マウンタ「ainex PA-008BK」をあわせて購入。

ドライブ類

DVD-Rドライブなんかはまだ現役だったので、そのまま流用。「NEC ND-3500AG」という、ちょっと前の名器。

その他

PCを自作する場合、さまざまな部品を買い換えて交換していくものだが、それでもめったに交換しないものは「キーボード」「マウス」「FDドライブ」「スピーカー」などである。これらは、全部買い換えてもそのまま使えるし、こだわりのある人以外はそれほど選り好みしなくてとりあえずあればいいものなので、PC新調してもなかなか交換されないものである。今回は、この機会にあわせて、めったに交換しないこれらのうち何個か新調することにした。

まずFDD。これに至っては、はじめてPCを購入した1997年のIBM Aptivaから、部品を取ってそのまま流用し続け、まったく交換していない。PC4台も経由している。まあ、今どきいらないと言えばいらないのだが、前から気になっていた「3.5インチサイズで、FDとカードリーダとの一体型」が欲しくて、「Owltech FA404MX」を購入。

ちなみに、以前の使い続けたFDDは、さらに実家に持ち帰り実家のPCで余生を送る予定。

次にスピーカー。最近は抜き差しの繰り返しで接触が悪くなってきた。いいスピーカーが無いかと探してみると、灰皿みたいな円盤型スピーカーを発見。

T3-SOT9018A」という、変り種コンパクトスピーカー。これの面白いところは、なんと横にUSBポートが付いている。何に使うかというと、MP3のファイルが書き込まれたUSBメモリを挿すと、PCレスで再生できてしまう。

もちろん、前面には再生/停止、早送り、巻き戻し、ボリュームが付いている。これで4000円はお得だったので、これに決定。PCの音を鳴らしながら、USBメモリによるMP3も同時再生できた。MP3は、USBメモリのどのフォルダに置いても自動認識してくれた。朝のちょっとした時間など、あらかじめUSBメモリにMP3をコピーしておけば、PC立ち上げ無くても音楽かけれるのは面白いと思う。ただ、そっちの機能メインで選んでしまったので、PC音の音量を調整するつまみが無い。PC側で音量調整するしかない。まあ、元々そうやってたからいいけどね。

最後にマウス。先日、これまた9年ぶりに新調したばかりだが、ちょっと趣向の違うマウスを。Web巡回をして「読みモード」のときは、マウスを動かすためにわざわざ机にずっと向かっておくのは面倒。なので、こんなマウスを買って来た。

FDM-G51」というハンドヘルトラックマウス。片手に握るだけで、マウスが操作できてしまう優れもの。穴の中にあるボタンが左クリック、上に2つあるボタンの左側がスクロールロック、右側が右クリック。USBなので、従来のマウスと2個挿しにし、普段は赤外線マウス、「じっくり読みモード」の時は楽な体制になってこのマウスを握ればばっちり。横になったり、椅子にふんぞり返った状態で楽に操作できる。(USBに2つマウスを挿しても、ポインタは2つ出てこないのであしからず)

操作性も悪くなく、思ったところにちゃんと動かせる。ただ、トラックボールは加速はしないので、画面の端から端までポインタを動かしたい時は、何回か転がさないといけない。といっても、簡単に回るので勢いをつけてまわせば1回で端までいく。それよりも、勢いよくまわして動かす操作性が意外と楽しかったりする。



このように選定した。ケース決定までが2ヶ月ぐらいかかり、決まってからは2日でほかの部品が全て決定してしまった。ケースにこだわった結果である。

購入は、ネットで買えば安かったのだが「冬のボーナス一括払い」にしたかったので、近所のアプライドへ。無い部品は取り寄せてもらい(PC-101Bのケースも取り寄せることができた)、約5日で昨日入荷。さっそく今日組み立て。

ケースは、選定した甲斐あって、なかなか使いやすい。さすがにマザーボードの取り付けは、いろんなファンを外したりしたけど、HDDはスクリューレス(ただし、付属していた専用のねじをあらかじめHDDにつけておく必要がある)で取り回しが簡単。12cmファンは全部で3つ付いており、どれも3ピンの回転数が取得できるコネクタになっているので、マザーボードでの回転数コントロールやファンコントローラとの相性もよさそう(IDE用HDDに使われる4ピン電源コネクタとの変換ケーブルも付いていた)。アルミの質感も、驚くほど良い感じ。

  • サイドファンを外したところ
  • サイドパネルの取り外しは、まず後方にあるねじを手で緩める。ねじが緩んだら、そのまま引っ張る。すると、ねじと内部のレールが繋がっており、レールが動くことで一発でパネル上部が外れる。上部が外れたら、パネルを上に引っ張ると下部もはずれる仕組み。両サイドともそうなっており、ねじも分離しないので無くさない。
  • パーツを全て組み込んだところ
  • ケース裏面
  • ケース前面
  • 前面カバーを開けたところ(ちなみに前面カバーは鍵付き)
  • 前面はカバーになっているので、フロントUSB・IEEE1394・オーディオのコネクタは上部に

フロントUSBのコネクタが上にあるのにはびっくりした。まあ、ともあれ無事完成。配線もインストールも問題なく、新しいPCの完成です。まだ必要なソフトなど入れてなくて使い込んでいないが、とりあえず快適。

種類 型式 金額(税込)
ケース Lian-Li PC-101B 24,800
電源 KEIAN 静か/KAD550AS SLI 8,980
CPU AMD Athlon64 X2 3800+ (2.0GHz) 35,980
マザーボード A8N-SLI Premium 21,980
メモリ DDR400(PC3200) 1GB×2 流用 0
グラフィック 玄人志向 GF7300GS-LE256H 8,980
マウンタ ainex PA-008BK 498
FDD Owltech FA404MX 3,680
スピーカー T3-SOT9018A 3,980
補助マウス FDM-G51 1,980
DVD-R NEC ND-3500AG 流用 0
DVD-ROM Pionner DVD-500M 流用 0
その他 使える部品は流用 0
  • 構想:2ヶ月
  • 組立:4時間
  • かかった費用:121,838 円
  • 購入元:アプライド